ウルフな彼

「あ、すみませ…」

「ちゃんと前見ねえと
危ねえだろうが」





え…?





恐る恐る顔を上げると…







「オウガッ!!」







そこには初めて
会った時のように


この暑いなか
しっかり帽子をかぶった
オウガがいた。





「久しぶり、由羅」







あたしたちは
そのまましっかりと
抱き合った。







~END~





< 87 / 91 >

この作品をシェア

pagetop