あたし、飼育。
「じゃあ、さっそく行こうか」

立ち上がった彼は思ったり身長が高かった。

「えぇ、…っ!」


ブランコから立ち上がったあたしの腕を彼が掴む。

「なんの真似かしら?」


「アンタこそ。…お前を飼うのは俺だぜ?俺様はアンタの主人だってことだ。言ってる意味、分かるよな?」


スカイブルーの瞳が鋭く光る。

あぁ…そうなのね。
あなたが望むなら、乗ってあげるわ。

最高の快楽の為に。

「はい。申し訳ありませんでした、マスター」

「あぁ、それでいい」


満足げな彼の笑みには吐き気がしたけど、死にも勝る快楽には変えられないわ。
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