あたし、飼育。
「お姉ちゃん、裸足でどうしたのー?もしかして…家出ぇ?」


ニヤニヤとあたしに喋りかけてくる男を蹴り飛ばしてやりたい衝動にかられる。


「…そうだったら?」


「そうだな…ホテルでもいこうか?」


くくっと汚い笑いを上げたギャル汚にこちらまで笑いがこみ上げて来た。


「はっはははっ」


「な、なんだよ?」


「行こうか?ホテル」

上目づかいで奴の首に手を添える。

「あたしが最高の快楽を教えてあげる」

寄せられていた眉が下がって口元が緩んだ奴に囁く。


「それは……死、だけどね」


そう、"死"こそが最高の快楽。

違う?


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