仔猫彼女~The Best Love~








あたしの予想とは裏腹に


佑太はしょんぼりしたような顔つきになって


あたしに深く頭を下げた。







「真未…、本当にごめん。
真未じゃない。俺が全部悪かった…。

手紙を読んでわかったよ…。
真未だって俺とのクリスマスのこと
考えてくれてたんだよな……。

なのに俺がそれをわかれずに…。
俺って本当に馬鹿だ。ごめん。」








彼が言ったのは、


あたしへの叱責でもなく、


嫌みでもなく…、


あたしへの謝罪の言葉だった。








彼は頭を下げたまま。


あたしが悪いのに本当に


申し訳なさそうにしている彼。


あたし…やっぱりダメな人だ…。





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