夢のような現実

-6年-

--卒業式--

あっという間に小学校生活が終わった。

俺の記憶には

<翔と騒いでる>
<玲と架と3人で登下校して笑ってる>
<告白された>
<遠足に行った>
<テストの点数がヤバかった>
<先生に怒られた>
<廊下で暴れてて廊下拭きさせられた>

ぐらいしかない。

もっと思い出が欲しかったな・・・・・
そう思いながら俺は体育館を出た。

すると、声をかけられた。

「あのっ!!」

「んー?」

「侑貴君。私と付き合ってくれない?」

「あ・・ごめん。俺付き合うとか・・まだ分かんねーんだ。」

「そう・・か。じゃあまた!中学校で☆」

「お・・おう!またなっ」


俺の告白はそれ以降も続いた。
けど断った。


全て同じ台詞で・・。

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