妊娠=絶対産めるわけじゃない〜子宮外妊娠って知ってますか?〜
前向きに考えようと決めたはずなのに、前向きになんてなれなかった…
自宅までは歩いて3分もかからない。
主人は家で結果を待っているだろう…冷静に話せるかな?
きっとすごく落ち込ませちゃうだろうな…
なんとなく主人に会いたくなくて母へ電話をかけた。
「二人目の孫は女の子がいいなぁ、やっぱ男の子(姉の子)は手がかかるしね。」
妊娠が発覚した時に母が笑いながら言っていた。
ゴメン、やっぱり私は産めないのかもしれない…
母と話ながら堪えていた涙が一気に溢れだした。
通りすがりの人がジロジロ見てきたから、人気のない駐車場へ向かった。
『まだ決まったわけじゃないでしょ?しっかりしなさい!
あんだがそんな気持ちじゃ育つものも育たないでしょ!!』
母の励ましなのだろうが少し怒ったような声がした。
少し母と話して泣いて落ち着いた私は家へ帰った。
主人は遅刻ギリギリの時間なのに私の帰りを待っていた。
『赤ちゃん見えなかった…
黒い○もなくなってて…
子宮外妊娠の可能性が高いって言われたよ…。
明後日また病院行って、それでどうなるか決まるみたい。
明後日は一緒に病院来て。』
再び溢れだした涙を止められず、泣きながら主人に話したが、産めないかもしれない申し訳なさから顔を見て話せなかった。
『わかった。明後日は有給もらうね。』
それだけ言って主人は会社へ出掛けて行った。