妊娠=絶対産めるわけじゃない〜子宮外妊娠って知ってますか?〜
受診の日、医師にはひどく怒られた。
『少しでもお腹痛くなったら来てと言いましたよね!
生きていたからまだ良かったけれど、死の危険についてもお話しましたよね?
聞いてたんですか!!』
『スミマセン…便秘の痛みだと思ってて恥ずかしくて…』
医師は呆れ顔だった。
その日も内診とホルモン値検査をした。
ホルモン値は下がり、赤ちゃんがもう死んでしまったことが数字で証明された。
内診では予想外に
『ほらここ、まだいるね。』
医師に言われて見たモニターにはピーナッツの形をした影が!
トイレに泣く泣く流して別れたと思っていた我が子はまだ卵巣にいたのだ。
あの塊はただの子宮内膜だったのだろう。
モニターに映るもう動く事も成長する事もない我が子…
一緒に診察室に来ていた主人の目は泣くのを堪えているのだろう、真っ赤になっていた。
『このままあと2週間様子をみましょう。
きれいに残りも流れれば手術は必要ないです。』
またあの痛みが来るかも…
そう考えると正直ゾッとした…
パート先に事情を話し、さらに次回の診察日まで休みを延長してもらった。