我が家の神様
…付喪神…ってものを知ってるかな?
人間の強い感情…愛情なり、憎悪なり、悲しみなどといったものが『モノ』に強く蓄積された結果、その『モノ』が妖怪変化となっちゃうんだってさ。

だからこの小説のタイトルは正確ではないのだ。正確には「我が家の妖怪」なんだよね。
だがしかしわっちょい、わちょ子と呼ばれていたぬいぐるみ-付喪神は心のよりどころの少ない私をずっと守ってくれてた。


普通付喪神ってのは数十年~数百年の年月を経てなるらしいんだけど、わっちょいの場合はユカのあまりにも強い感情が短期間で凝縮されて注ぎ込まれたので、ほんの数年でなっちゃったんだってさ。

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