キミヲアイシテル。
グループ自体は明るくて悪くはなかったけど、少しギャル系が入った子が多かったからイマイチ馴染む事が出来ないでいた。

唯一の親友だった子も、いつの間にかその子達に感化されていってしまい、話も合わなくなりだんだんと距離が出来てしまった。


「吉永さんって下の名前は？」

「カタカナでリナ。」

「へえ～、カタカナの名前ってカッコイイじゃん」


美佳は持ってきたお弁当箱を空けながら楽しいそうにおしゃべりを始めた。

「吉永さんって前のクラスは何組なの？」

「２組だよ。」

「あそこってさ、ギャル系多くない？」
今日子がいかにもうんざりみたいな表情で話す。

「まぁ…うん。確かにギャル多いかも」
「このクラスにもさ……」

今日子はちょっと身を机の中心の方へ寄せてひそひそ話を始める。


「美奈子いるでしょ？ほら、あれ」

「茶髪の子？」

「いつも男子とかとベタベタしてるよね」


みんながひそひそと話しながら、美奈子と呼ばれる子の方を興味津々でチラチラと見ている。


美奈子は確かに前のクラスで一緒だったけど、直接ちゃんと話した事はない。

自分がいたグループよりも更にギャル度が高く、いつも派手な男子達と一緒にツルむような感じの子だ。


美奈子は相変わらず、新しいクラスでももう中心人物になっているらしく、教室の前の方で同じような派手な外見の子達と盛り上がっているみたいだった。
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