%コード・イエロー%

「これ、春菜ちゃんじゃないよ。顔が違うもん」


私の小さな声を周りの大人は誰もを拾ってくれない。



・・どうして皆泣いてるの?だって、春菜ちゃんじゃないのに。



「このままじゃあ、春菜は天国へなんか行けないだろう!

春菜は、連中に殺されたんだ!実験台にされて!

あいつら全員、地獄へ突き落としてやる!」



・・お父さん、どうしてそんなに怖い顔してるの?



「うわあああ!春菜!春菜~!!」



・・お母さん、どうしてそんなに叫んでるの?



ちらちらと揺れる炎が見えて、何かを焼くんだって思う。



・・何を焼くの?そんなに大きなモノ?



しばらくしてから、その箱が、空っぽになって現れた。

そこに現れたのは、白い・・・。





「うわあっ!!!!」










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