%コード・イエロー%
暗い夜道で街灯を見上げると、たくさんの虫たちがわいわいと合唱している。
子供の頃は、なんであんなに集まるのか不思議だったけど、今ならわかる。
ガーッという動作音とともに、私の街灯に到着した。
ただいまの時刻は午前4時。
こんな時刻にもかかわらず、多くの虫たちがたむろする場所、コンビニ。
例に漏れず、私もここに来ると落ち着く。
下着を買う目的で来たけれど、それだけではつまらない。
とりあえず、雑誌でも立ち読みしようとしたら、後ろから肩を叩かれた。
「藤崎さん!こんばんは」
「え?永井君?!」
そういえば、ここのコンビには、病院の近くにある。
私も病院の売店に飽きたときに、時々訪れていたけど、今の時刻にいるってことは。
「当直だったの?」
「うん。今日から1週間。
そういう藤崎さんはどうしているの?
確か、電車通勤じゃなかったっけ?」