%コード・イエロー%

「ん?ここが嫌か?

まぁ、たまにはベッドにするか」


言い終わるやいなや、亮雅は私を軽々と抱きかかえた。

まるで、お米屋さんが、米俵を肩の上で抱えるみたいに。


「きゃあ!」


驚いた私が、悲鳴を上げると、


「耳元で高い声あげんな。

耳がきんきんするだろ」


平然と言い放たれた。

そのまま寝室に連れて行かれる。

腰と膝に手を入れられて縦抱きにされているので、暴れれば落っこちてしまいそうだ。


リビングの明かりはそのままに、暗いベッドの上に放り出される。

そのまま、亮雅の体温が私の体に重なると、奪うように口付けられた。


だが、強引なわりには、全ての体重を乗せてこない。

一応、私の手術の傷に、配慮でもしているんだろうか。


「亮雅。話を」


「いただきます」


にやりと笑った気配がして、亮雅の唇が私の首筋から下へと降りてきた。


抵抗もむなしく、結局私の理性は欲望に打ち勝つことはできず、

そのままベッドの中で体を温めあった。






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