%コード・イエロー%

すごくいいお天気だ。

カーテンから漏れる光に照らされて、まぶしいと思いながら、そんな事を考えた。

遮光カーテンのはずなのに、変だな、と思い当たったところではっとした。


白くて高い天井。

ふかふかの布団。



・・そうだ。今日も亮雅の家に泊まったんだった。



隣に眠る亮雅は。



・・え?いない?!



慌てて寝室を出ると、台所から物音が聞こえる。


「おはよう」


「お、おはようございます。

あの、ひょっとして、朝ごはん、ですか?」


「それ以外の何に見えるんだ?」


いえ、見えません、けど。

フライパンを握る亮雅なんて、想像もできなかったから。

目の前にあっても、夢なんじゃないかと思う。




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