%コード・イエロー%
式の後も、この学校で知り合った若い友人たちは、学校の門の辺りでカメラ片手にさまざまなポーズをとっている。
空気に酔った私は、少し離れたところで彼女たちのほほえましい姿を視線に納めつつ、自らの熱を冷ましていた。
准看護師の入試の結果は、明日発表される。
お礼奉公は、修学資金を借りたのと同じ歳月することになっている。
私の場合は3年で、返済は来月早々に開始される。
もしも試験に合格していれば、病院に3年間勤めることで借金は棒引きされる。
しかし。
・・まさか落ちてないよな~。
資格が取れなかった場合は、来月から借金を毎月返済しなくてはならないのだ。
准看護師試験の合格率が高いとはいえ、やはり不安だ。
合格率が高いから、看護師や准看護師試験が簡単だと思っている人がいるが、
実はその認識は事実と若干の相違がある。
というのも試験に受からないような人は、学校が留年させたり、もしくは自ら退学したりするからだ。
私の学校でも、同級生40人のうち、試験を受験したのは33人。
残りの7人は、受験資格を満たすことができなかった。