%コード・イエロー%
・・ま、考えても仕方ない。明日結果が出てから悩めばいいや。
ふっと短く息を吐く。
まだまだ寒さが和らぐとまではいかず、私の吐いた息がうっすらと白く見える。
と、誰かの視線を感じたような気がした。
近くではない。どこか遠くから。
・・何?
私は、きょろきょろと迷子のように頭を振った。
気のせいだろうか。
気持ちが高揚しているから、そんな風に感じてしまったのかもしれない。
辺りに生えている木々の葉は落葉樹らしく、丸裸になっている。
明日からもうこの学校の門をくぐることもないのかと思うと、一抹の寂しさを感じた。
「藤崎さん!一緒に撮ろうよ!」
「うん。入れて!」
実習でグループが同じだった女の子が、デジカメを持って声をかけてきた。
その時。
・・え?亮雅?