%コード・イエロー%
言ってからはっとした。
そういえば、昔亮雅と一緒の飲み会に参加したとき、彼が妙に不機嫌だったことがあったような。
富田と飲みに行ったのは、後にも先にもあれ一回きりだ。
「もしかして、嫉妬してくれたの?」
「別に」
亮雅は私の手首を拘束してそっぽを向く。
「あの飲み会のとき、亮雅の機嫌すごく悪かったよね?」
「あれは、親父がお前とのことに気づいてあれこれ口出ししようとしているのを知ったからだ」
言われてみれば、私と亮雅が同棲しているのを海東が知ったのはその頃かもしれない。
多分、その影響も大きかったんだろう。
けれど。
「ふ~ん。じゃあ今度私の歓迎会があるっていうから、飲みに行ってもいい?」
「なんだと!?」
「研修医の先生たちと一緒に歓迎してくれるんだって」
みるみるうちに、亮雅の眉間にしわがよっていく。