存葬乃楼
蝕む思い
「ねぇ流華。今日カラオケ行かない?」

中学からの親友の唯が誘ってきた。唯が誘ってくるときは何かしらの話があることが多い。普段おとなしい唯は私には甘えてくる事が多く、クラスメートに本音を話したりしている姿はほとんど見たことがない。

「唯~。また何かあったんでしょ?」

「ううん。何にもないよ。最近行ってなかったから誘ったの」

「そっか。じゃあ放課後先に終わった方が声を掛けようね。」

私は唯と約束をした。
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