存葬乃楼

「そして昨日の夜から何で自殺しちゃったのかずっと考えてたの。…自分に置き換えたりしながら、何で私は生きてるの?何で生まれてきたの?そしたら何で死ぬの? 死ぬために生きてるの?生まれてきたの? 私は…人は死ぬために生まれるの?って…」
唯はその重さを誤魔化す様にあははと軽く笑い言葉を続けた。

「私変だよね。怜治君の事好きとかそういう気持ちは無かった。ただの良い友達だった。でもね。中学校の学区外でも家は割と近いし、何より助けてくれたことをキッカケに仲良くなったのに、怜治君の人は何も相談しないで一人で抱えて死んじゃったみたいなの。どうして?どうして何も言ってくれなかったの?それしか考えられなくて、今日も無理して明るくしてみたけど、流華には嘘つけなかったよ。ごめんね。変な話ばかりしちゃって。」

唯は「聞いてくれて有難う」と付け加えると「さぁ帰ろうか」

私は返す言葉が見つけられなかった。
唯はただ聞いて欲しかっただけなのだろうか?
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