存葬乃楼
それからお母さんは息子が自殺する前までの話をしてくれた。


案内してくれたお母さんは初めて見るがやつれ深い悲しみの様子が伝わってきた。

「唯さんはお友達だったの?」

「はい。小学校のとき虐められてたのを助けてもらって…」

唯は涙を堪えるように話した。
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