存葬乃楼
「流華。一緒に来てくれてありがとう1人だったら大泣きしてたかもしれないよ」

「いいよ。でも私邪魔だったかもね」

「そんなことないよ」

無理して笑顔を作る唯。無理してるのに私を気遣っていることが余計に伝わってきた。

「ねぇ唯…聞いていい?」

私は今日「変な事」と言う言葉を2回聞いた。朝、唯が昨日の「何で生きてるの?」と聞いてきた事を謝ったとき。さっきお母さんが「自殺したことで何か知らないか」と聞いてきた後で「変なことを聞いてしまってすみません」と言って来たとき。
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