キミへ、ありがとぅ。

「そんなに怒らないで;;」

「…早く。」



「…オレは瀬川悠です」

セガワユウ??知らない名前。

ほんとにここの人?



「じゃ。」

教室へ戻ることにした。






「ねえ」



「オレの事知らない?」


「はあ」





こいつまじでうざい。

「知らない」




「助けてあげたのにイ」

足音が止まる。

助けてあげた?あたしを?

何のこと?



「忘れちゃッたあ?」

「なんでもいいからうざい。もういやめてょ」



ドンッ



勢いよくどあを閉めた。

ちょっと言い過ぎた?


でも…


いつも素直になれない私。


「……帰ろ」

教室にかばんを取りに行かずにそのまま家へ足を進めた。
< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop