キミへ、ありがとぅ。
「そんなに怒らないで;;」
「…早く。」
「…オレは瀬川悠です」
セガワユウ??知らない名前。
ほんとにここの人?
「じゃ。」
教室へ戻ることにした。
「ねえ」
「オレの事知らない?」
「はあ」
こいつまじでうざい。
「知らない」
「助けてあげたのにイ」
足音が止まる。
助けてあげた?あたしを?
何のこと?
「忘れちゃッたあ?」
「なんでもいいからうざい。もういやめてょ」
ドンッ
勢いよくどあを閉めた。
ちょっと言い過ぎた?
でも…
いつも素直になれない私。
「……帰ろ」
教室にかばんを取りに行かずにそのまま家へ足を進めた。