キミへ、ありがとぅ。

ま、人助けしてくれたんだし。

死のうとした私に。



…私の事多分知ってるんだろな。

もう関わらないでおこ。


「ありがとうございます。もう私帰るので」

「あ、ちょっ…」



砂がついたひざを丁寧にはたくと、前へ進んだ。




「まっ。。。」

「・・・さよなら」


こうするしかない。


関わらないと決めた。

そういえば名前聞いてなかったな。

顔さえ分からない。



でもお礼はしたしいいか。















「ただいま。」

「おかえり沙羅」

お母さんが居間で何かしていた。


「遅かったわね。何かあった?」


…何があったかなんて言えるワケない。




「別に。」
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