奥手な私はキライ?
「ふーん それは好都合♪」



酔っ払いの手が私の腕を掴んだ



その時




「あの…すみません…俺の彼女なんでお持ち帰りはちょっと困るんですけど…」



言い方がすごく丁寧な声にはスッゴく聞き覚えがある



「椋くん?」



私は見上げる…でもぼやけて顔が見えない




いつの間にか酔っ払いはどこかに行ってしまったらしい




「とりあえず座ろうか…メガネなら俺が拾っておいたから」




さっきあんなコト言ったくせになんで優しく出来るんだろう?



私はまた泣きそうになってしまう




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