奥手な私はキライ?
メガネを外しているから顔の表情は分からない




分かるのは私の肩に置かれた手の感触と唇に触れている感触だけ




それが私の体を固めて身動きがとれない




彼の唇が離れた




私にメガネをかけ直す椋くん




カッコいい顔が目の前に


信じられない


私、こんなカッコいい人とキスしたなんて…




みるみる顔が赤くなる




「奈津紀、ごめんね 傷つけるようなコト言って…」



「別に私は…あの場で言ってくれても構わなかったのに」



私は恥ずかしくて椋くんの方を向けない



「ごめん…」



椋くんはただ謝ってばかりだった




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