奥手な私はキライ?
クラス中が静まり返った


みんなが奈津紀の言葉に注目した



「い、いいよ…勝負するよ」



いつも通りな小さい声だったが表情は全然違う



修二に敵対心丸出しで睨みつけている



「…奈津紀…!?」



俺が知らない奈津紀の表情がそこにはあった



「決まりだな じゃあせっかくだからお前の得意教科と俺もお前も苦手な教科で対決しようぜ」



2人とも完全に乗り気だ


「じゃあ英語」



英語かぁ…これは修二に勝ち目なしだな



奈津紀は中学生の時英語のテストは常に満点だったと言っていた



実際夏休みには俺が英語を教わったぐらいだ



そしてもう一教科は地理になった



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