奥手な私はキライ?
「奈津紀 何で断らなかったんだよ」



その日の帰り道で私は椋くんに聞かれた



「何でって…」



私は言葉につまった


正直椋くんには言いづらい



あの悪魔男に色々振り回されてそのまま終わるのは私としても許せなかった


見返したいとずっとおもっていたけど根暗な私には到底何も出来ない



だからあの人から言われたときキタッと思った



絶対勝ちたい



でもそんなキャラじゃないから言えるわけなかった



「断れない雰囲気だったから仕方なく…」



私はウソをついた



ちらっと横目で椋くんを見た



いつも通りの表情に見えた



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