奥手な私はキライ?
キーンコーンカーンコーン



終わった…



私はチャイムが鳴り終わった瞬間机に突っ伏した


「奈津紀大丈夫?」



香奈ちゃんが心配そうに見てくる



「うん…なんとか
なんかいつものテストの倍疲れた気がするよ」



あれだけ勉強しても不安はぬぐい去れない



それだけ負けたくない気持ちが強い



「後ろ見て あいつも同じみたいだね」



香奈ちゃんが指をさすほうには私と同じように机に突っ伏した西沢くんの姿



「女子に勝負を挑むってすごいよね 負けたら笑い者だもん」



そうだよね


考えてみたら何で私がライバル視されるのか分からない



私なんて眼中になかったんじゃなかったの?




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