奥手な私はキライ？

俺は来た道を引き返していた



椋の家が遠くなっていき

俺の家が近づく






｢俺、今一番お前に会いたくないんだ｣



まさかあの誰にでも優しい椋の口からそんな言葉が出てくるとは思ってもいなかった



俺、あいつに何かしたっけ？




考えられるとしたら…今井とのことしか考えられない



でも俺…今井に手なんか出してねぇしな




俺のない頭で必死に考えても理由が全く思い浮かばなかった



気がつけばもう俺の家に着いていた