奥手な私はキライ?
「奈津紀」



声に反応して顔を上げると部活が終わったのか、椋くんの姿があった



椋くんが一瞬険しい顔をしたように思えた



「おぉ、椋!
ちょうど良かった 今井を描いてみたんだけど…」



西沢くんがスケッチブックを持って椋くんの所へ



…西沢くんってもしやKY?



「へぇ~秀二って絵を掻くのも上手いからな」



椋くんはいつも通りの笑顔



私は急いで帰り支度をはじめて


みんなに冷やかされながら部室を出た




帰り道はたわいもない話をした



「何か悩んでるの?」



彼女のハズなのにその言葉を口に出来なかった



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