奥手な私はキライ?
ハァハァ…


西沢くん足速すぎだよ



私がやっとの思いで放送室につくと西沢くんは椅子に腰掛けていた



「お前 足遅いんだな 見かけと一緒じゃねえか」



もうっなんなの?



「西沢くんさぁ、私をいじめるのがそんなに楽しいわけ?」




「はいっ返事は?」



「無視?だから私はそんなふざけた人と付き合う気なんか…」




「校内放送でーす 1年1組の…」




「あぁーわっ分かった 付き合う…よ」



私が勢いのままそう言うと彼はニヤリと笑った




「あっごめん スイッチオフだったー」



ブチッ…




「あんた詐欺師じゃん!!」



もうそこに人見知りの私の面影はなかった





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