奥手な私はキライ?
俺は閉じた目を再び開いた



そこには真剣に絵を描く今井の姿



俺は今井のコトは正直なんとも思ってない



でも…俺にはどうしても今井と付き合わなきゃならない理由があった





どうしてもあいつに勝ちたい



幼い頃からいつも俺は2番だった



1番は幼なじみの青山椋だった




勉強もスポーツもルックスも性格も勝てない



秀二って名前、似合いすぎだな



この言葉で何度からかわれたことか




椋が今井奈津紀に好意を持っていることはすぐに分かった



腐れ縁でずっと椋のそばにいたからな





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