奥手な私はキライ?
「さっきね、なっちゃんを見かけたの 彼女…泣いてた」



俺は狭い準備室で希帆部長と向かい合って座る



兄貴は入り口に寄りかかるようにして立っていた


「なんか疑うみたいで悪いんだけど西沢くん、なっちゃんが嫌がるようなことしたんじゃないの?」



…バレてる



でもな本当のコト言ったら兄貴ブチギレるだろうな



まっいっか


椋にはもう勝ったも同然だし



俺は殴られるの覚悟で話した




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