君のこと
 
 
「糞暑い・・・」

あたしの名前は
姫井愛琉(ヒメイアイル)。
高校2年。

「そりゃ夏だし」

こいつは
姫井麗琉(ヒメイレイル)。
あたしの双子の弟だ。

あたしの『好きな人』。

「うるさいっ!わかってるもんっ」
「あーそーですかー」

叶うわけのない恋。
叶ってはいけない恋。

~♪~

ケータイが鳴った。

「麗琉のでしょ?」
「んー・・・」

ケータイを開く麗琉。

横顔がかっこいいと思う。
実際、麗琉はモテる。
彼女がいないのが不思議-・・・

「デートの誘いだわ。」
「そかあ^^・・・はっ!?」

デ、デート!?
何言ってんの!?

「あ?言ってなかった?」
「何を!?」

「彼女できたんだよw」

嘘ーっ!?

「聞いてないしっ!!誰!?」
「隣のクラスの奈美ちゃん^^」

奈美って誰よ!?

「ほんじゃね~★」
「ちょっと!?」

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