准教授 高野先生の結婚

結局、私は皆にしこたま飲まされて、あっという間に“へべれけ”に……。

並木先生の忠告はお戯れの脅しなんかじゃなかったのである。


桜庭さんが心配そうに私の顔を覗き込む。

「シオリン、大丈夫?皆に随分飲まされてたみたいだけど。はい、お水どうぞ」

「ダイ・ジョブ・デス!」

「大丈夫じゃないね……真中クン、やっぱりお願いしたほうがよさそうだ」

「了解です。えーと……」

さっとケータイを取り出して、何やら何処かに電話をかけてる真中君。

いったいどちらにお電話ですかぁ?

電話に出んわ???なんつって!!!

それにしても何だろ?この感じ……。

モジモジ?っていうか……。

ヘロヘロ???ヘラヘラ???なーんて。

でも……。

ほわほわ?フワフワ?なんだかとーってもいい気持ち。

「あ、もしもし?真中ですけど。酩酊中の女子一名、回収お願いします」

「シオリン、真中クンがお迎えを呼んでるからね。ここで寝ちゃダメだよ」

「ダイ・ジョブ・デス!お花の道のところをお神輿が走ってるから!」

「すぐに回収OKだそうです。っていうか……意味不明ですね、シオリン」

「ダイ・ジョブ・デス!」

「そっかそっか。お花の道のところをお神輿が走ってるんだね、うんうん」

「優しいなぁ、桜庭サンは……」


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