ピンクい陰



私はおもいっきし、頭を上下にふった



「それはな、腹からでっかい声を出せば良い」


「本当?」


「ああ、俺は野球部でいつも
大きい声を出している
そしたら、その日の辛い事が忘れて練習にうちこめるんだ」


「へえ〜」



そしたら、佑君は立ち上がり、
空気を多く吸い込み、でっかい声で叫んだ



私はその行動に
びっくりして
ただ見たままだった



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