またね
「結ぃ⌒ ゆ・いちゃん」
ぼんやりしてて最後の講義が終わったのも気が付かずにいた…


「えっ?」


「結ぃ 早く!行くよ!」

その声で我に返った


教場の中には私とひとみ 以外には誰もいなかった…いつもなら、殆どの学生が自習したり、恋い話やテレビ番組の話で賑やかな空間…
でも今日は違った


今日の飲み会の準備に皆、教場を後にしていた…

出遅れた…


私はごそごそと帰り支度をはじめた、急いで飛び出して行きたい気持ちはあったけれど…


「早くぅ⌒」


「ごめん!今行く」

扉のノブに手を掛けて今にも飛びだしたい気持ちでいっぱいのひとみ。

強引に手をつがれて寮へスキップに似た小走りで向かった。


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