またね
楽しみにしている気持ちをひとみに見抜かれないように…


いつもよりもゆっくりとタバコを吸った…


「結!!いつまでそんな格好でいるの↓↓遅れる!」
いつもなら、語尾の後には「ぁ」 や「ぃ」 や 「ぅ」 が付いてるひとみの強い口調に驚いて急いでタバコを消した…

顔を上げると…そこには ラメの入ったセンスの良いワンピースを身にまとったひとみがいた…

「かわぃぃ」

思わず口に出してしまうほどに 綺麗なひとみに見惚れてしまっていた。


「何言ってるのぉ?結も早く準備しなぁよぅ」


気合い十分のひとみは何時ものように語尾を伸ばして微笑んだ。


「うん ごめん ほんまに急ぐし待っといて!!」


結はいつものように、髪を手早くアップし普段着に着替えた…

ただ一つ違ったのは、甘い香りのする アナスイの『スイラブ』の香水をつけた…


『よし…』


鏡を見て心の中で私は気合いをいれた…



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