またね
改札を抜けると…
多くの人々の笑い声と忙しく歩く人の波があった。

「じぁ 行きますかぁ」

その人の波に乗って私たちも歩きだした…

地下を歩き、目的のデパートの入り口へ迷う事なく着いた。

「やっぱり凄い人…何か疲れんと?」

翔太郎は苦笑いをした。


「ちょっと買い物付き合って!」

「うん…」

そう言うとエレベータのボタンの4を翔太郎は迷わず押した。

四階に着きエレベータの扉が静かに開いた…そこはブランドの洒落たブースが立ち並び、それに似合うお洒落な恋人たちがショーケースを覗いては幸せそうにしていた。


「前っち―」

「あっ… ごめん」

翔太郎はある店のショーケースの前で手招きをしていた。



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