またね
「前っち? どうかした?」

「…ん 何でもない…」


「取り敢えず…せっかく誘ってくれたし…行ってみる?」

「……」

「あっ…ごめん やっぱり辞めとく?」


「…あ ごめん…何かぼーとしてた! 行こう!ひとみ達の惚気でも聞いてあげんと…  今日寝かしてもらえんとあかんしね」


翔太郎はほっとしたように笑って


「花水木通りから少し入った、Green Frogだって!緑のかえる!!」

翔太郎は笑った…

本当はひとみに会うのが不安だった…

もしかしたら怒って口を聞いてもらえないかもしれない…


それに色々と聞かれるのもいやだった…

聞かれたら…彼女の話しになって…

今日は彼女のプレゼント選びだったことも話さなくてはいけない…


それでも、もう少し翔太郎と一緒にいたかった…
今別れてしまったら、もう隣で歩くことも出来ないと思うから。


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