またね
10分の休憩になり私は席を立った…
騒ついた教場から抜け出して喫煙室に向かった。
一人になりたかった。
―ガラガラ
薄い靄のかかった空間には誰もいなかった。
喫煙室の隅に座りタバコに火を点けた…
―ガラガラ
誰かが入って来た。けれど、私は窓から見える外をぼんやり眺めていて、ドアの方を見ることはなかった。
隣に誰かが座た。
「前っち!?」
呼ばれて顔を向けると、そこには笑顔の力也がいた。
「ボケッ―として…どうかしたか?男前でも歩いてる? どこ?俺に見せてみぃ!(笑)」
と言って頭をポンポンと叩いた…
「男前かぁ―?いたらいいんやけど― おらんね― 何処にも!!」
意味ありげに力也をチラッと見て 何処にも!を強調して笑った。
力也は一瞬すねたようにも見えた…しかし次の瞬間、両手で頬をもたれて、力也の方に向けられた…
ドキッ
不意に力也の顔が近くにきたから驚いた。
何ドキドキしてんのやろう?
「よく見てみな! 隣!ここにいるだろ!俺様が!」
そう言うと豪快に笑って頬っぺたを両手で横に引っ張った…
「……いまふぇん!けど…ぉ…?」
2人は顔を見合わせて笑った…
力也が心配で様子を見に来てくれたことに気付いていた…
力也は言葉には出さないけど、困ったことがあればいつも助けてくれる。
力也はスーパーマンなのかもしれない…
「痛いっうの!」
私も力也の頬っぺたをつまんで、おもいっきり横に引っ張った。
「不細工!(笑)」
2人はお互いの顔を見て笑った。
力也は手を離すと真剣な顔で
「大丈夫!」
そう言った。
力也の言葉に何の根拠もなかったし、何が大丈夫なのかその意味も分からなかったけれど私は少し救われたような気がした…
―大丈夫
騒ついた教場から抜け出して喫煙室に向かった。
一人になりたかった。
―ガラガラ
薄い靄のかかった空間には誰もいなかった。
喫煙室の隅に座りタバコに火を点けた…
―ガラガラ
誰かが入って来た。けれど、私は窓から見える外をぼんやり眺めていて、ドアの方を見ることはなかった。
隣に誰かが座た。
「前っち!?」
呼ばれて顔を向けると、そこには笑顔の力也がいた。
「ボケッ―として…どうかしたか?男前でも歩いてる? どこ?俺に見せてみぃ!(笑)」
と言って頭をポンポンと叩いた…
「男前かぁ―?いたらいいんやけど― おらんね― 何処にも!!」
意味ありげに力也をチラッと見て 何処にも!を強調して笑った。
力也は一瞬すねたようにも見えた…しかし次の瞬間、両手で頬をもたれて、力也の方に向けられた…
ドキッ
不意に力也の顔が近くにきたから驚いた。
何ドキドキしてんのやろう?
「よく見てみな! 隣!ここにいるだろ!俺様が!」
そう言うと豪快に笑って頬っぺたを両手で横に引っ張った…
「……いまふぇん!けど…ぉ…?」
2人は顔を見合わせて笑った…
力也が心配で様子を見に来てくれたことに気付いていた…
力也は言葉には出さないけど、困ったことがあればいつも助けてくれる。
力也はスーパーマンなのかもしれない…
「痛いっうの!」
私も力也の頬っぺたをつまんで、おもいっきり横に引っ張った。
「不細工!(笑)」
2人はお互いの顔を見て笑った。
力也は手を離すと真剣な顔で
「大丈夫!」
そう言った。
力也の言葉に何の根拠もなかったし、何が大丈夫なのかその意味も分からなかったけれど私は少し救われたような気がした…
―大丈夫