またね
それから、私は翔太郎と話すことはなかった…


できるだけ翔太郎を避けて行動した。


喫煙室に行くことも極力控えて、休憩時間は席に座っていることが多くなった。
だから必然と篠崎と話すことが増えた…
篠崎はあれこれと馬鹿話をして私を笑わせた…


翔太郎も私に話し掛けることもなかったし、翔太郎の周りにはいつも誰かがいて楽しそうにしていた。
翔太郎も私を避けているようにも思えた…


これで良かったんだ…

一緒にいても意味がない…

彼女のいる翔太郎と彼氏のいる私…


キスは事故みたいなもの…

早く忘れよう…


何もなかった…

それでいい…



< 57 / 100 >

この作品をシェア

pagetop