またね
1週間はあっと言う間に過ぎていった…


「今週は三連休だけど、週明けにはテストをするから羽目を外しすぎないように!」


「「えっ―!!」」


教官の村田はそれだけ言うとさっさと教場を出ていった。


「テストだって!」

皆口々に文句を言っていたけれど自習する気配は何処にもなく、羽を伸ばす態勢は万全だった…


「前っち!明日10時な!迎えにいくし―」


篠崎はそれだけ言うと

「明日な!バイバイ!」


教場を後にした。


私はゆっくりと片付け始めた。
そして、私を待つひとみに

「約束あるんでしょ!先帰り!」


そう言った…


「よかよ!待ってるしぃ」

「いいって! 私もう少しかかるから… ノートもまとめてないし… 力也が待ってるよ!!」


ひとみはチラリと時計に目をやり申し訳なさそうに


「じゃぁ 先に行くね…」

教場を後にして出ていった。


1人になった教場で私は、さっきまで翔太郎が座っていた席をぼんやり見ていた。

私何してるんだろう??


ゆっくりと立ち上がり教場を後にした…



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