またね
寮を出ると、走ってくる篠崎が見えた。


私の前までくると篠崎はハァハァと息を切らして

「ごめん―待った??」


そう言って笑った…


「今来たところ!」

「良かった!前っち待たせたら殴られそうやから…(笑)全力で走って来た!」

私は期待どおり篠崎の頭を軽く叩いて

「そんな野蛮じゃないし!」

「殴ってるやんか!」


顔を見合わせて笑った…



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