またね
車は静かに停まった。



「ちょっと降りてみる?」


「うん」



風をさえぎるものがない駐車場は潮風がとても冷たく、打ち寄せる波の音だけが聞こえた…



「湘南てもっと賑やかなのかと思ってた…夜の湘南て静かで寂しいんやね…」



「あぁ…」


海の見える石段に腰掛けて、打ち寄せる波の音だけを聞いていた。



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