またね
「映画面白かったと?」


「あ…まぁまぁかな…?」

「まぁまぁ て……」


「映画なんて誰と一緒に行っても同じと思ってたけど… 違うかもしれへんね…」


「……じぁ 次は俺と行く?」


えっ?
どう言う意味???
今私誘われてる?
でも…
この間の横浜のこともあるし…
きっと深い意味なんてないんだろう…


私があれこれ考えてて返事をしないから、翔太郎は慌てて


「嫌だった? てっ言うかぁ― むさ苦しい男と遊ぶより女の子と遊んだ方が楽しいと…?!3ヶ月たったらお互い帰るし…」



やっぱり…
暇潰しには丁度いいよね…?
3ヶ月楽しむには…


私は少し悲しくなった、でも…
そんな気持ちを翔太郎に悟られたくなかった…



「だねぇ――いいよ!3ヶ月暇潰しに付き合ってあげる!3ヶ月後ここで別れて全てリセットすればいいし…」


「暇潰し…かぁ…」


「ん?」

翔太郎は少し困った顔をしたように感じた…
でも直ぐにいつものクールな笑顔になって


「じゃ!成立!3ヶ月楽しくいこうな!」


そう言って私の頭をポンポンとなぜるように叩いた。


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