愛の小説…!?
俺の思いとは裏腹に準備は着々と進んでるらしかった。
食堂で4人でキャッキャやってる姿が目を惹く。
長い黒髪にクリクリして少しつり目が印象的な晃。
反対にいつでも根元から金…黄?な髪色とねこっ毛。それに女の子のような顔つきの半沢。
茶髪にあしめに黒ぶち目がねに一重なのに大きい目の優季。
ピンク色(本人いわく)のボブで可愛く華奢な幸華。
……なんなんだ。この疎外感。
「あっ、颯くんじゃないか。そんなにこっちをじーっと眺めてたらまるで僕らの輪に入りたい様だよ?」
「俺は4限あるの。お前らは楽しく計画立ててろよ。」
「なんと!感激だ!私が4限ないことをチェック済みなんて!少しは君に興味を持たれている証拠だっ」
「はやてーんっ!晃なに抜け駆けしてるのさ。やめてよね。で、なんの話だったの?」
「私たちだけの秘密にしたいけど教えてあげよう。勝負はフェアじゃないとな。
なんと!颯くんが私に興味を持っててくれ」
すたすたと食堂をあとにする。下らんおしゃべりで4限に遅れてたまるか。阿呆が。
当日ドタキャンでもしてやるか。