愛の小説…!?
   




「そんな顔ばっかりしてると不幸が寄ってくるぞ!」

「お前の存在が不幸そのもの」

「わお!相当、苛ついているね。そうだそうだ颯くん。僕は何やら最近ストーカーされてるらしくてね」

「……ストーカーがストーカーされるのか?」

「……こほんっ(咳払い)これでも何故かモテるからね。たまにそういう輩もいるのさ。というわけで家まで送ってくれないか?」


「……俺、今日5限が」
「ないのは知っているよ。君のスケジュールくらい頭に入っている!」


自慢げにいうこいつの気が知れない。


「……今日だけだからな。調子のんなよ」

「やはり君はジェントルマンだね。愛してるよ。さぁ行こう!」



この調子で家まで45分か…。やっぱり断ればよかった。




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