愛の小説…!?
   


翌朝も律義にバナナの皮が15枚。無類のドンキーコング好きか。…そんな奴いるのか!?
というか毎日どんだけバナナ消費してんだ。



一週間様子を見よう、と決めた。

第一に面倒だしあと3日で大学は夏休みだ。
夏休みまで律義にドンキーコング(仮名)がやってくるのか…もしそうならさすがに取っ捕まえる必要があるな。





3日目の朝。
やはりドンキーコング(仮名)の餌食となしている。
そしてやはり15枚。…犯人はA型だな。






4日目の朝。

「ない。」


ない。バナナの皮が1枚もない。
あ…めったに1限から授業をいれなかった俺だが今日は1限から。

そして何故か幸華に呼び出されたので普段通りではない早朝。
…ということは下手したらドンキーコング(仮名)に遭遇できるか?



駅までの道をチャリで駆け抜けながらすれ違った大学生らしい人物はスレンダー女子1人だけだった。




「幸華、」

「おはよっ!」



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