愛の小説…!?
「おはよっ!今日も迎えにきたよ……て…その子ダレ??……はやて?」
いきなり階段を昇ってきた半沢…こいつに家を教えたことなんかないし…。
それに「今日も迎えにきた」って……。オイ。なんのつもり……
仕切りに目を合わせて来る半沢。
一か八か…。
「……ごめん、純。元カノ…。」
「……なんで元カノがここにいるの?」
あからさまに怒った表情の花。
「アンタこないだの…」
「…あ!!颯のこと色々聞いてきた…!!!
元カノには悪いけど…颯、いま僕と付き合ってるから……。だから」
「………は!?」
花は度肝を抜かれた表情。
その反応、すごく理解したい。
それに俺も吐きたいほど気持ち悪い。もう少しの我慢だ…。多分…。
「ちょ、…颯?ほんと…なの?……あんた……男と……」
「………だから…お前とは…。」
すごい勢いで俺の腕を払い落として走りさっていった。
バイバイ、花。
……いや、なんかそのごめん。
別れた時さえ感じなかった罪悪感を今はじめて感じた。
そして…目の前でVサインしながら微笑んでるこいつに殺意を感じる。