愛の小説…!?
急いで玄関を閉めたつもりだったのに半沢は家の中にいた。
「…どんだけ素早いんだ阿呆が」
「それだけが特技だからっ♪てか颯ん冷たいっほんの少しくらい優しくしてよーっ」
「………自分で蒔いた種だろうが」
「……う。確かに。でも颯んが純って呼んでくれたしそれに名演技が見れただけで僕は幸せ~」
「…黙っとけよ」
「…いや、それは無理が」
「…は?!」
ブチ切れそうになる。
むしろ完全なる殺意が…
「よし。一発殴ってやる」
「え?!なんで?!なんでなんで?!うわーっん」
人ん家で逃げ回る半沢をやっとのことで捕まえる。
「顔だけは勘弁して~」
泣きそうな半沢………そんなのどうでもよくて。でも何かが引っ掛かる。
デジャブ……?